コミュニケーション・ラボラトリーの公式ブログです。イベントの告知のほか、いままで書き溜め、Mixiなどで公開していた文章なども公開していきます。
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火曜日に文化心理学(Cultural psychology)の最初の授業があり、教授のPepがカタルーニャについて語ってくれた。生粋のカタルーニャ人である彼は「スペインを知りたいのな らマドリッドに行けばいいし、君たちもカタルーニャに来たからにはここの文化もちゃんと知ったほうがいい」と語りだした。たとえばカタルーニャ語 (Catalan)がしゃべれないとしても、店に入って「Buenos diás」というのではなく、「Bon dia」というだけでカタルーニャの文化に対して敬意を表すことになるというのだ。
またスペインの政治状況も教えてくれ、彼いわくスペインではマドリッドを中心とした地域とカタルーニャとバスクの両自治州の間でここ近年無い緊迫 状態にあるらしいのです。バルセロナでは意見に多少の違いはあるものの、人口の9割がCatalanistaであり、それに対しマドリッドではほぼ全員が Españolistaであるそうだ。Españolistaというのはカタルーニャもバスクも全部スペインとしてひとつの国であるという意見の持ち主 で、Catalanistaはスペインは合衆国であり、カタルーニャもひとつの国であるという。まぁCatalanistaの中でも完璧に国としての独立 を目指すグループと今以上に強い自治権を得ようとしているグループとに更に分かれるらしい。カタルーニャ人の誇りはすごい強く、それは言語への誇りでもあ る。スペインでは従来のスペイン語をEspañolと呼ばず、Castellanoという。それはスペインにはCalatanとバスク語を入れて3つの言 語があり、そのうちひとつだけが「スペイン語」では無いという思いから。Pepはまたイタリア語など少数しか離せない言語がEU公用語なのに南フランスと バレンシア地方も入れて約1億人が話せるCatalanが公用語にならないのはマドリッドの圧力があるからだともいっていた。
こういうことをホストファミリーと話し出すと30分以上にわたって対話が始まってしまった。もちろん8割以上彼女らが話して、ぼくはちょっとしか しゃべって無いけど。ホストマムがニュースで見たことにはEUという抑えが無ければ今いつまた内戦が起こってもおかしくないとコメンテーターが言っていた らしい。また1939年から75年までのフランコ軍事政権の際にはCatalanが使用禁止されていたことなども教えてくれた。またいろいろ話は脱線して スペイン国王と存在と日本の天皇が似たような立場だとかいろんな話をした。
まぁ、長々と語ったけど何を思ったかというとこんなに強い地方意識があって、ひとつの国としてもまとまりきれていないのに、どうしたら世界市民と しての意識を持てるのだろうかということ。日本は単一民族国家だし、アメリカはいろんな民族がいてもどこかアメリカとして結束している感があり、ここまで 強い民族意識の差を生で感じることができたのはバルセロナに来たからだと思う。ヨーロッパのほかの国を見渡してもひとつの国の中で民族が分かれて、政治的 に対立している場合が多い。こうした民族意識の壁を打ち破るにはどうすればいいのだろうか。先学期社会教育学の授業で学んだことでは世界市民としての意識 は「地域民(および民族)」そして「国民」としてのアイデンティティがバランスよくある上にしか出来上がらないということ。そしてそれぞれのアイデンティ ティがかけることも無く、互いに反発しあうことも無く共存していかねばならない。カタルーニャ人の強すぎるほどのアイデンティティも、無理やりスペインと いうアイデンティティを押し付けられそうになったことに反発してできた結果なのでは無いだろうか。やはりアイデンティティは自発的にしか生み出せず、その ために偏見も偽りも無く、真実に対して誠実な環境をすべての人に与えていく責任が国家にはあるんじゃないかと思う。
またスペインの政治状況も教えてくれ、彼いわくスペインではマドリッドを中心とした地域とカタルーニャとバスクの両自治州の間でここ近年無い緊迫 状態にあるらしいのです。バルセロナでは意見に多少の違いはあるものの、人口の9割がCatalanistaであり、それに対しマドリッドではほぼ全員が Españolistaであるそうだ。Españolistaというのはカタルーニャもバスクも全部スペインとしてひとつの国であるという意見の持ち主 で、Catalanistaはスペインは合衆国であり、カタルーニャもひとつの国であるという。まぁCatalanistaの中でも完璧に国としての独立 を目指すグループと今以上に強い自治権を得ようとしているグループとに更に分かれるらしい。カタルーニャ人の誇りはすごい強く、それは言語への誇りでもあ る。スペインでは従来のスペイン語をEspañolと呼ばず、Castellanoという。それはスペインにはCalatanとバスク語を入れて3つの言 語があり、そのうちひとつだけが「スペイン語」では無いという思いから。Pepはまたイタリア語など少数しか離せない言語がEU公用語なのに南フランスと バレンシア地方も入れて約1億人が話せるCatalanが公用語にならないのはマドリッドの圧力があるからだともいっていた。
こういうことをホストファミリーと話し出すと30分以上にわたって対話が始まってしまった。もちろん8割以上彼女らが話して、ぼくはちょっとしか しゃべって無いけど。ホストマムがニュースで見たことにはEUという抑えが無ければ今いつまた内戦が起こってもおかしくないとコメンテーターが言っていた らしい。また1939年から75年までのフランコ軍事政権の際にはCatalanが使用禁止されていたことなども教えてくれた。またいろいろ話は脱線して スペイン国王と存在と日本の天皇が似たような立場だとかいろんな話をした。
まぁ、長々と語ったけど何を思ったかというとこんなに強い地方意識があって、ひとつの国としてもまとまりきれていないのに、どうしたら世界市民と しての意識を持てるのだろうかということ。日本は単一民族国家だし、アメリカはいろんな民族がいてもどこかアメリカとして結束している感があり、ここまで 強い民族意識の差を生で感じることができたのはバルセロナに来たからだと思う。ヨーロッパのほかの国を見渡してもひとつの国の中で民族が分かれて、政治的 に対立している場合が多い。こうした民族意識の壁を打ち破るにはどうすればいいのだろうか。先学期社会教育学の授業で学んだことでは世界市民としての意識 は「地域民(および民族)」そして「国民」としてのアイデンティティがバランスよくある上にしか出来上がらないということ。そしてそれぞれのアイデンティ ティがかけることも無く、互いに反発しあうことも無く共存していかねばならない。カタルーニャ人の強すぎるほどのアイデンティティも、無理やりスペインと いうアイデンティティを押し付けられそうになったことに反発してできた結果なのでは無いだろうか。やはりアイデンティティは自発的にしか生み出せず、その ために偏見も偽りも無く、真実に対して誠実な環境をすべての人に与えていく責任が国家にはあるんじゃないかと思う。
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プロフィール
HN:
Junya Tanaka
性別:
男性
職業:
NGOスタッフ/参加型の場づくり研究・実践家
自己紹介:
青山学院大学の社会人大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコースで参加型の場づくり、ワークショップデザイン、ファシリテーションなどについて研究をしながら、震災関連の仕事をしています。
2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
後悔はしていませんが、試行錯誤です。
2011年5月にまたまた転職しました。震災関連の仕事をするためにアメリカ系のNGOで働き始めました。
また休日や平日の夜にはイベントや会議や参加型のプロセスのデザインやコーディネートをやったり、さまざまな研修や会議のお手伝いをしてます。ご関心があればお声掛けください。こういう研修ってふつう結構高いので、学生が参加できる金額でやれたらなと思っています(参加費応相談)
◇参加型ファシリテーション入門編ワークショップ
◇傾聴力ワークショップ
◇アイスブレーキング体験学習ワークショップ
◇開発と気候変動を考える参加型ワークショップ
<現在企画中>
▽発問力ワークショップ
▽ワークショップデザインコース
2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
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