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コミュニケーション・ラボラトリーの公式ブログです。イベントの告知のほか、いままで書き溜め、Mixiなどで公開していた文章なども公開していきます。
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今日はモチベーション心理学のクラスで映画を観ました。「Coach Carter(コーチ・カーター)」という実話に基づく高校バスケットの映画で、2005年に初登場全米1位にもなった映画です。実はこの映画は去年ちょ うど公開時に社会教育学のクラスでも勧められて映画館でみたのですが、二回目観ても感動的だったので紹介します。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5395

内容は見て欲しいのであんまり語りませんが、教育の重要性に関するメッセージの強いすばらしい映画です。教育水準で最低ランクに位置するリッチモ ンド高校のバスケット部で、バスケットだけが生きがいで勉強もしない部員たちに、将来牢獄に入ったり、まともではない仕事で終わるのではなく、人生におい て成功するために何が大事なのかを教えるカーター監督。学業成績を残さないと試合に出さないという厳しいルールに最初は反発するも次第に彼の言うことを理 解し、自ら勉強を始める生徒たち。

カーターが練習や試合中に何度も部員に「What is your deepest fear?(君のもっとも深刻な恐怖とはなんだ?)」と尋ねていました。最初は質問の意味がわからなかった部員たちもおいおいその意味がわかってきます。
一番の不良だったCruzが、映画の終盤でカーターに彼なりの答えを返します。

“Our deepest fear is not that we are inadequate. Our deepest fear is that we are powerful beyond measure. It is our light, not our darkness, that most frightens us. Your playing small does not serve the world. There is nothing enlightened about shrinking so that other people won't feel insecure around you. We are all meant to shine as children do. It's not just in some of us; it is in everyone. And as we let our own lights shine, we unconsciously give other people permission to do the same. As we are liberated from our own fear, our presence automatically liberates others. You saved my life. I just want to say thank you.”

「僕たちのもっとも深刻な恐怖とは僕たちが不適切だということじゃない。僕たちのもっとも深刻な恐怖は僕たちが計り知れないほど力強いということだ。それは僕たちの光であり、僕たちをもっとも怖がらせる暗闇ではない。
小さく縮こまることは周りの世界のためにはならない。周りの人々が不安を感じないために小さくまとまっていたって、そこから何も教わることはな い。僕たちはみんな子どものように輝くことが運命付けられているんだ。それは僕たちの中の特定の誰かだけではなくて、僕たちみんなが。そして僕たちが僕た ちの中の光を輝かせてあげることで、僕たちは知らず知らずのうちに、ほかの人々にも、彼らが同じようにできる許可を与えているんだ。僕たちが自身の恐怖か ら解放されることで、僕たちの存在そのものが自動的にほかの人たちをも解放するんだ。あなたは僕の人生を救ってくれました。ただ僕はあなたにありがとうと 言いたい。」


しっかりとした教育を受けずに決して幸福ではない人生を歩んだ自分の親や周りの大人たちを見ながら、いつの間にか自分たちもそうなるであろうこと を受け入れてしまっていたり、ああなりたくは無いと思いながらも、変化を生み出す努力の大切さを理解したりはしていない。周りからの期待の無さがさらに彼 らのやる気の無さを助長し、だれもが仕方ない仕方ないと言い訳しながら、不幸さにだけ不平をもらす。でもそんな中から決して変化は生まれない。

大人たちや社会が生み出した偏見という名の型の中にはめられて、どれだけの子どもが幸福になる力を制限されているか。彼らの力を信じ、それに見合うサポートをしてあげることが、どれだけ彼らの力を引き出すことになるか。

高校も卒業できず、大学にもいかず、極貧の生活する人がこのアメリカにはたくさんいる。法律を破り人生の多くを牢獄で過ごす人もたくさんいる。そ れは彼らが能力的に劣っていたからなのだろうか。社会的に不適切だからなのだろうか。ぼくにはそうは思えない。人生の大事な時期において、アイデンティ ティを形成するときに、彼らが自分たちを社会のどのどこに位置づけてしまったか。なにがそれを助長してしまったのか。彼ら自身と周りの人々が生み出した将 来への悲観的なヴィジョンが彼らの人生にそのまま投影されてしまっているのならば、これほど悲しいことは無い。信じる力と未来への明るいヴィジョンが、こ の極端に資本主義な国において貧困から抜け出す架け橋となるなら、僕はそれを強く信じたい。

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プロフィール
HN:
Junya Tanaka
性別:
男性
職業:
NGOスタッフ/参加型の場づくり研究・実践家
自己紹介:
青山学院大学の社会人大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコースで参加型の場づくり、ワークショップデザイン、ファシリテーションなどについて研究をしながら、震災関連の仕事をしています。

2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
後悔はしていませんが、試行錯誤です。

2011年5月にまたまた転職しました。震災関連の仕事をするためにアメリカ系のNGOで働き始めました。

また休日や平日の夜にはイベントや会議や参加型のプロセスのデザインやコーディネートをやったり、さまざまな研修や会議のお手伝いをしてます。ご関心があればお声掛けください。こういう研修ってふつう結構高いので、学生が参加できる金額でやれたらなと思っています(参加費応相談)
◇参加型ファシリテーション入門編ワークショップ
◇傾聴力ワークショップ
◇アイスブレーキング体験学習ワークショップ
◇開発と気候変動を考える参加型ワークショップ
<現在企画中>
▽発問力ワークショップ
▽ワークショップデザインコース
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