コミュニケーション・ラボラトリーの公式ブログです。イベントの告知のほか、いままで書き溜め、Mixiなどで公開していた文章なども公開していきます。
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自分は「子どもの人権」について関心があり、そのことを中心に調べ物をしたり、啓発活動に参加したりしてきた。それがこの一年、日本に帰ってきてから、いわゆる環境問題に取り組む人たちと関わるようになって、その問題について知識も増えてきた。
本来の自分の関心とは、ちょっと違うものに飛び込んでみたとき、自分の本質についてもっとよくわかったりすることがあったり、違う角度から物事を見ることで、新しい気付きがあったりする。
今年初めてエコ・リーグの全国ギャザリンク(通称8G,今年の開催地は関ヶ原)に参加して、そういうような体験を得ることができたかなと思った。
※
知らない人のためですが、エコ・リーグというのは環境問題について活動する若者の全国的なネットワークです。それぞれの地域で環境団体に入って活 動などをしている人たちが、エコ・リーグというネットワークを通じて、他の団体、他の地域がやっていることを知り、刺激を得たりしています。団体のネット ワークではなく、個人のネットワークであるというのが、一つのポイントです。もちろん環境団体に所属している人が多いですけど。※終わり
環境問題といっても、さまざまなアプローチがあります。その中でも、僕らが前に青年サミットでやったような、いわゆる政策提言(アドボカシー)をやっているところは少なく、多くはリサイクルやゴミの分別、また環境教育といったような「啓発」の活動が多いのかもしれない。
僕がギャザリングのなかでやったことは、主に三つです。
1.通訳
2.ファシリテーション講座
3.環境問題に、人権や開発の視点を注入する
といったことです。なんかこうかくと、偉そうですね。
通訳は、今年は「東アジア環境フォーラム」と合同で行ったので、8Gに初めて海外のメンバーが参加しました。ヘルパー程度でしたが、海外の参加者と日本人参加者の橋渡しをしました。
ファシリテーション講座については、夜の自主企画(参加者が自分でお題を出して、希望者で行う自由な時間)で提案しました。
「日本の活動におけるファシリテーションの8割は間違っている」というアピールに魅かれたかはわかりませんが、20人位の人が参加してくれまし た。団体やイベントを運営したりする上で、問題意識を持ってくれた子が多かったのだと思う。参加してくれた人たちから「面白かったです」「役立てます」と 言ってもらえたのが嬉しかったです。
最後に環境問題に人権や開発の視点を注入するということなのだけど、
プログラムの最後の方で、新しいプロジェクトを始めよう、というような時間があったので、最近リサーチを始めた「気候変動の途上国の子どもたちへの影響」という問題について何かできないかといろんな人と話すことができました。
その中で面白いなと思ったのが、その話し合いに参加したメンバーから「環境活動に関わっているけど、『なんのために』が抜けていたんだと気付けた」と言われたことです。
僕は人権問題とか貧困の問題に関わっているから、『なんのために』というのは大体、その問題で苦しみ人たちがいて、彼らを救いたいからなんです。そこに「痛み」や「悲しみ」があるから、それを取り除きたいと思うんですね。
で、環境活動の場合は、対象が「森」とか「山」とか「海」とか「自然」であったり「地球」そのものだったりするのだろうけど、みんながみんな「地球の痛みや悲しみ」を感じ取れて、それらを取り除きたくて活動をしているわけじゃないんだろうね。そういう人もいるだろうけど。
自然は破壊されたり、汚染されたりすることそのものに反応している人もいるけど、本質的には「そこに生ける人や動物のLife(生活・生命)」もしくは、未来に生きる自分たちの子どもたちのための生きる環境を守るためなのかもしれない。
僕は気候変動の問題について知っていく中で、「二酸化炭素の排出」とか「クリーンエネルギー」とか地球温暖化を止めるために議論はたくさん聞いて きた。地球の温暖化が止まらなければ、たしかに僕たちの未来はないかもしれない。でも、いまから頑張っていろいろやったとしても成果が出るのは2050年 とからしい。
いまも、急激な気候の変化の中で、たくさんの人が生活を脅かされている。ツバルの海面上昇による水没の話は有名で、だれもが「だから地球温暖化を 止めなくてはいけない」と声高に訴える。でもそうやってできた環境政策が効果を出す頃には、確実にツバルは存在していない。そこにいける人々を置き去りに してしまっている。そう感じた。
だから僕は地球温暖化を止めるための議論と同じくらい、いま気候の変化で生活を脅かされてしまっている人たちをどう救うのかを議論しなくちゃいけないと思う。でも、そういう議論はほとんどされていないのが現実で。
僕自身は、やっぱり子どもの権利について関心があるから、環境問題そのものより、「この急激な環境の変化から子どもたちをどう守ることができるの か」という視点を持つことができた。僕が子どもにこだわる理由は、子どもにとって優しい社会は、すべての生命に優しい社会であれるっていう思いがあるか ら。
いままでと違った世界に飛び込んでみて、やっぱり自分の本質がそこにあるっていう再確認と共に、それがいま、一番やらなくちゃいけないことなのに、無視されていることなんだという新しい気付きがあった。
なんにせよ、自分が一人じゃない、って思えたこと、そしてやらなきゃって背背中をおしてもらえたことが大きな収穫でした。
本来の自分の関心とは、ちょっと違うものに飛び込んでみたとき、自分の本質についてもっとよくわかったりすることがあったり、違う角度から物事を見ることで、新しい気付きがあったりする。
今年初めてエコ・リーグの全国ギャザリンク(通称8G,今年の開催地は関ヶ原)に参加して、そういうような体験を得ることができたかなと思った。
※
知らない人のためですが、エコ・リーグというのは環境問題について活動する若者の全国的なネットワークです。それぞれの地域で環境団体に入って活 動などをしている人たちが、エコ・リーグというネットワークを通じて、他の団体、他の地域がやっていることを知り、刺激を得たりしています。団体のネット ワークではなく、個人のネットワークであるというのが、一つのポイントです。もちろん環境団体に所属している人が多いですけど。※終わり
環境問題といっても、さまざまなアプローチがあります。その中でも、僕らが前に青年サミットでやったような、いわゆる政策提言(アドボカシー)をやっているところは少なく、多くはリサイクルやゴミの分別、また環境教育といったような「啓発」の活動が多いのかもしれない。
僕がギャザリングのなかでやったことは、主に三つです。
1.通訳
2.ファシリテーション講座
3.環境問題に、人権や開発の視点を注入する
といったことです。なんかこうかくと、偉そうですね。
通訳は、今年は「東アジア環境フォーラム」と合同で行ったので、8Gに初めて海外のメンバーが参加しました。ヘルパー程度でしたが、海外の参加者と日本人参加者の橋渡しをしました。
ファシリテーション講座については、夜の自主企画(参加者が自分でお題を出して、希望者で行う自由な時間)で提案しました。
「日本の活動におけるファシリテーションの8割は間違っている」というアピールに魅かれたかはわかりませんが、20人位の人が参加してくれまし た。団体やイベントを運営したりする上で、問題意識を持ってくれた子が多かったのだと思う。参加してくれた人たちから「面白かったです」「役立てます」と 言ってもらえたのが嬉しかったです。
最後に環境問題に人権や開発の視点を注入するということなのだけど、
プログラムの最後の方で、新しいプロジェクトを始めよう、というような時間があったので、最近リサーチを始めた「気候変動の途上国の子どもたちへの影響」という問題について何かできないかといろんな人と話すことができました。
その中で面白いなと思ったのが、その話し合いに参加したメンバーから「環境活動に関わっているけど、『なんのために』が抜けていたんだと気付けた」と言われたことです。
僕は人権問題とか貧困の問題に関わっているから、『なんのために』というのは大体、その問題で苦しみ人たちがいて、彼らを救いたいからなんです。そこに「痛み」や「悲しみ」があるから、それを取り除きたいと思うんですね。
で、環境活動の場合は、対象が「森」とか「山」とか「海」とか「自然」であったり「地球」そのものだったりするのだろうけど、みんながみんな「地球の痛みや悲しみ」を感じ取れて、それらを取り除きたくて活動をしているわけじゃないんだろうね。そういう人もいるだろうけど。
自然は破壊されたり、汚染されたりすることそのものに反応している人もいるけど、本質的には「そこに生ける人や動物のLife(生活・生命)」もしくは、未来に生きる自分たちの子どもたちのための生きる環境を守るためなのかもしれない。
僕は気候変動の問題について知っていく中で、「二酸化炭素の排出」とか「クリーンエネルギー」とか地球温暖化を止めるために議論はたくさん聞いて きた。地球の温暖化が止まらなければ、たしかに僕たちの未来はないかもしれない。でも、いまから頑張っていろいろやったとしても成果が出るのは2050年 とからしい。
いまも、急激な気候の変化の中で、たくさんの人が生活を脅かされている。ツバルの海面上昇による水没の話は有名で、だれもが「だから地球温暖化を 止めなくてはいけない」と声高に訴える。でもそうやってできた環境政策が効果を出す頃には、確実にツバルは存在していない。そこにいける人々を置き去りに してしまっている。そう感じた。
だから僕は地球温暖化を止めるための議論と同じくらい、いま気候の変化で生活を脅かされてしまっている人たちをどう救うのかを議論しなくちゃいけないと思う。でも、そういう議論はほとんどされていないのが現実で。
僕自身は、やっぱり子どもの権利について関心があるから、環境問題そのものより、「この急激な環境の変化から子どもたちをどう守ることができるの か」という視点を持つことができた。僕が子どもにこだわる理由は、子どもにとって優しい社会は、すべての生命に優しい社会であれるっていう思いがあるか ら。
いままでと違った世界に飛び込んでみて、やっぱり自分の本質がそこにあるっていう再確認と共に、それがいま、一番やらなくちゃいけないことなのに、無視されていることなんだという新しい気付きがあった。
なんにせよ、自分が一人じゃない、って思えたこと、そしてやらなきゃって背背中をおしてもらえたことが大きな収穫でした。
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プロフィール
HN:
Junya Tanaka
性別:
男性
職業:
NGOスタッフ/参加型の場づくり研究・実践家
自己紹介:
青山学院大学の社会人大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコースで参加型の場づくり、ワークショップデザイン、ファシリテーションなどについて研究をしながら、震災関連の仕事をしています。
2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
後悔はしていませんが、試行錯誤です。
2011年5月にまたまた転職しました。震災関連の仕事をするためにアメリカ系のNGOで働き始めました。
また休日や平日の夜にはイベントや会議や参加型のプロセスのデザインやコーディネートをやったり、さまざまな研修や会議のお手伝いをしてます。ご関心があればお声掛けください。こういう研修ってふつう結構高いので、学生が参加できる金額でやれたらなと思っています(参加費応相談)
◇参加型ファシリテーション入門編ワークショップ
◇傾聴力ワークショップ
◇アイスブレーキング体験学習ワークショップ
◇開発と気候変動を考える参加型ワークショップ
<現在企画中>
▽発問力ワークショップ
▽ワークショップデザインコース
2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
後悔はしていませんが、試行錯誤です。
2011年5月にまたまた転職しました。震災関連の仕事をするためにアメリカ系のNGOで働き始めました。
また休日や平日の夜にはイベントや会議や参加型のプロセスのデザインやコーディネートをやったり、さまざまな研修や会議のお手伝いをしてます。ご関心があればお声掛けください。こういう研修ってふつう結構高いので、学生が参加できる金額でやれたらなと思っています(参加費応相談)
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