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コミュニケーション・ラボラトリーの公式ブログです。イベントの告知のほか、いままで書き溜め、Mixiなどで公開していた文章なども公開していきます。
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おはようございます、スイス時間朝7時半です。
スイス産ミルクとケロッグコーンフロストで朝ご飯を食べたところです。
3日間のバカンスを終え、今日から目的の会議が始まります。

なので昨日は、お昼に会議でパートナーとなるジュネーヴ在住のアルゼンチン人ジュリアとご飯を食べながらプログラムについて話し合い、

3時には会議場に行ってスタッフや早めについて参加者をおしゃべりをしておりました。

参加者はほんと色々な国から来ていて、昨日会えただけでも、スイス、ノルウェー、アメリカ、インド、オーストラリア、コスタリカ、ホンジュラス、 グアテマラ、コートジボアール、ブータン、イギリス、中国からの人がいました。100人の参加者でおそらく出身国数は40を超えるのじゃないかと思いま す。

今日は会議一日目で、インプット、まぁつまり話を聞く時間のほうが結構長くなりそうです。まぁ、もともと気候変動への人的影響というテーマ自体あ まりいままで議論されているものではないので、そういうテーマの経験を持った参加者も全員というわけではありません。ちゃんとしたインプットがなされなか れば議論も進んでいかないので。

そしてインプットの後にはUNFCCCのシミュレーションを行います。
シンプルにした模擬国の形式をとって2時間くらいで行うのですが、今回は4つの適応プロジェクト(ルワンダ、スーダン、バングラデシュ、モルディ ブ)のうち、どれが資金提供を受けるのに相応しいかという議論をする予定で、僕はジュリアと一緒にアルジェリアの政府代表となります。

アルジェリアという国はアフリカで2番目に大きな国で、世界でも14番目に石油埋蔵量があり、エネルギー政策で言えば化石燃料に依存している具合 が大きいです。しかし環境政策的にはアフリカ各国のなかでもリーダーシップをとろうとしており、再生可能なエネルギーへの転換へも積極的に取り組もうとし ています。立場的にはアフリカのプロジェクトを支援すべきなのでしょうけど、内容がちょっと微妙な二つなのでそこらへんが揉めそうです。まぁお楽しみに。

みんなと自己紹介などを済ました後、夜7時にメインステーションに行って、IUKBという大学のKarl Hanson教授と会ってきました。彼はIUKBがスイスのフライブルグ大学と共同で行っているMaster of Advanced Studies in Child Rights (上級子どもの権利学修士号)プログラムのコーディネーターをしています。昨年コのプログラムを見つけ、2011年の入学に向けて準備をしており、今回の スイス行きをチャンスにお話しを聞くことにしました。

インターネットの情報だけじゃわからない、プログラムの全容について詳しくお話を聞くことができ、イメージがわいてきました。前年度プログラムに 参加していたという日本人二人(ザンビアとネパールのユニセフ事務所勤務らしい)も紹介していただけるというのでありがたいです。がんばってお金貯めて、 入学できるようにしたいと思います(コのプログラムは特殊で、2年間で8回のモジュールという一週間の滞在学習以外は自宅で遠距離教育を受けて卒業できる というプログラムで、2年間の間もほぼ日本にいる予定です。)

さて、今日も一日がんばって行きたいと思います。

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気候変動によって影響を受ける国々は、その影響を抑え、被害を最小限にするため、適応プロジェクトを実施する必要があります。その適応プロジェクトの主な資金源となるのが適応基金です。

適応基金について詳しく知っている人はあまり多くないと思うので、できるだけ分かりやすくまとめて見たいと思います。
ただ、もともととても複雑なものなので、あんまりわかりやすくはならないかもしれません。分かりにくいところは指摘してください(「どこがわからないか」がわかるくらいにはしたいです)

<基礎情報>
適応基金は、「気候変動による悪影響に対して特に脆弱な国々において行われる具体的な適応プロジェクトやプログラム」のために資金提供をするために設立されました。

資金を受ける資格がある京都議定書の締結国である開発途上国のみです。

2001年にモロッコで行われた第7回国連気候変動枠組み条約第7回締約国会議(COP7)に採択された「マラケシュ合意」において言及され、2007年の「バリ合意」でその詳細が決まりました。

<資金源>
適応基金はクリーン開発メカニズム事業(CDM事業)やその他の資金リソースが資金源とされています。

「クリーン開発メカニズム」というのは京都議定書において定められた温室効果ガス削減に関する仕組みで、「柔軟性措置」とも言われています。これ は開発途上国と開発先進国が共同で温室効果ガス削減プロジェクトを途上国内で行い、そのプロジェクトで生じた温室効果ガス削減分を先進国がクレジットとし て自分の国の削減分に当てることができるというものです。

たとえば省エネ技術に秀でている日本が、途上国の工業地域に省エネ技術を提供をし、それによって温室効果ガスが削減された場合、一部を日本が削減した、ということにしてもいいという仕組みです。
工業化が進んだ多くの先進国は自国での削減に限界があるため、こうした途上国支援によって自国の削減に一助としようということですね。適応基金で は、このCDM事業によって認証された排出削減量 (CER= Certified emission reduction)から算出される利益の2%が資金源となります。

2007年暮れの時点で資金は3千7百万ユーロ(60億円)あり、その後CDM市場の活発化により、2008年〜2012年の第一約束期間中に8千万ユーロから3億ユーロ(130億〜300億円)が見込まれています。

しかしながらUNFCCC事務局は適応にかかるコストが56兆〜197兆円に達すると試算していて、必要な資金と調達できる資金に大きな隔たりが あります。(適応のための資金メカニズムは適応基金以外にも気候変動特別基金や後進開発途上国(LDC)基金があり、適応基金だけで賄わなければいけない わけではありませんが、全体として不足していることに間違いありません。)

<体制>
適応基金は適応基金理事会によって管理・運営されます。適応基金理事会は16人の理事とそれぞれ1人ずつの代理人から構成され、1年に2回ほど会 合を開きます。締結国からの招待を受け、暫定的に地球環境ファシリティ(GEF = Global Environmental Facility) が事務局サービスを提供し、世界銀行が受託機関となっています。この暫定的な体制は2011年に見直される予定です。

適応基金理事会のメンバーは、国連5地域から2人ずつ(計10人)、島嶼国から1人、低開発途上国1人、 附属書1国から2人、非附属書1国から2人の合計16人です。付属書1国というのは主に工業先進国で、非付属書1国はそこに含まれない開発途上国です。こ のような形でかなり途上国のメンバーを重視しています。
そして意思決定は1国1票の投票で、2/3以上でなされます。

適応基金理事会には様々な役割がありますが、たとえば
・資金提供をするプロジェクトのクライテリア(検討条件)の決定
・資金提供をするプロジェクトの決定や割り当てる資金の量の決定
などがあります。

今後2008年のポヅナン、今年のコペンハーゲンでのCOPでの適応に関する情報を紹介できれば思います。

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6月17日から19日にジュネーブで開催される気候変動関連のユース会議に参加するため、明日スイスに向けて発ちます。
この会議は、Global Humanitarian Forumというアナン前国連事務総長が主導し、2007年にスイス政府が作った国際組織です。

世界規模の人道問題について議論するためにキープレイヤーを年に一度年次総会を開催し、声を発することを目的としています。
昨年の年次総会から引き続き、「気候変動問題」について言及し、特に「気候変動の人的・社会的影響」に焦点を絞って保健や開発的観点も踏まえて議論されることとなります。

私が参加するユース会議は、この年次総会に合わせて初めて行われるもので、100名の参加者が選考されました。年次総会と同じテーマを扱います。

簡単にですが、会議の流れを紹介します。

1日目(17日)
午前
歓迎の言葉 
1)Mischa Liatowitsch/プログラムコーディネーター、
2)Walter Fust/Global Humanitarian Forum CEO、
3)Dr.Margot Hill/ジュネーブ大学教授、気候変動および気候影響リサーチグループ

代表発表
1) ビジネスと開発をつなげる: PlayMade Energy Ltd
Daniel Sheridan, PlayMade Energy Ltd創設者

2) 21世紀におけるアクティビズム: 350.org
Diana Vogtel, 350.orgヨーロッパコーディネーター

3)気候変動:現実と現実逃避の間で
Suresh Guptara and Jyoti Guptara,

午後
気候変動の人的影響について地域を教えるには:Ecowatch Africa
Rachel Nampinga, Ecowatch Africa創設者兼代表

デザイン、持続可能性と気候変動: 60bag
Katarzyna Okinczyc, 60bag創設者


<UNFCCCシミュレーション>
ルールと進行方法の紹介:ジュネーブ国際模擬国連委員会
シミュレーション開始
ブレインストーミングセッション


2日目(18日)
午前

・気候変動について宗教間対話
・気候変動の人的影響について双方向ディスカッションラウンド
・建築と気候変動への挑戦:André Schmid and Jonathan Nestler, 建築家
・気候変動に対するキャンペーンとアクション: 21世紀のコミュニケーション手法:Jake Goodman, Project Officer, EURO RSCG and Global Campaign for Climate Action

・万人への気候情報:Global Humanitarian Forumのイニシアチブ
Moyenda Chaponda, WIFAプロジェクトアシスタント, Global Humanitarian Forum

午後
ランチとアイディアフェア
アクションを考える分科会


3日目(19日)
午前
ベストアイディアの選考と紹介
ベストアイディアをよりよくするためのプロジェクトタスクフォース

午後
最終プロジェクト案の発表
コペンハーゲンマニフェスト(おそらくCOPに向けた)を作るためのブレインストーミング
閉会式


という形になっています。
会合の様子は
http://www.ustream.tv/channel/youth-forum-2009
でストリーミング配信されるようです。ご興味があればぜひ御覧ください。

会期中もできるだけアップしていくのでぜひ見てください。
では!


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プロフィール
HN:
Junya Tanaka
性別:
男性
職業:
NGOスタッフ/参加型の場づくり研究・実践家
自己紹介:
青山学院大学の社会人大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコースで参加型の場づくり、ワークショップデザイン、ファシリテーションなどについて研究をしながら、震災関連の仕事をしています。

2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
後悔はしていませんが、試行錯誤です。

2011年5月にまたまた転職しました。震災関連の仕事をするためにアメリカ系のNGOで働き始めました。

また休日や平日の夜にはイベントや会議や参加型のプロセスのデザインやコーディネートをやったり、さまざまな研修や会議のお手伝いをしてます。ご関心があればお声掛けください。こういう研修ってふつう結構高いので、学生が参加できる金額でやれたらなと思っています(参加費応相談)
◇参加型ファシリテーション入門編ワークショップ
◇傾聴力ワークショップ
◇アイスブレーキング体験学習ワークショップ
◇開発と気候変動を考える参加型ワークショップ
<現在企画中>
▽発問力ワークショップ
▽ワークショップデザインコース
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