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コミュニケーション・ラボラトリーの公式ブログです。イベントの告知のほか、いままで書き溜め、Mixiなどで公開していた文章なども公開していきます。
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洞爺湖サミットに向けた青年によるイベント、世界青年サミットまであと一ヶ月となりました。広報も含め、詩をサミットに絡ませた詩を書いてみました。募集告知は次の日記でしております。ぜひセットで読んでくだされ。

『Why a Young Alpinist climbs up』

「なぜ山に登るのか」という質問に
ある登山家が
「そこに山があるからだ」と答えたという。
その気持ちと同じとは言えないかもしれないけど
似たような気持ちがどこかにある。

山の裾野に立って見上げても
その頂は雲に隠れてよくは見えない。
山頂<サミット>にいる人たちからは
峰下の僕らが見えているのだろうか。
彼らは世界一の絶景を見ながら、何を思っているのだろうか。

どんなに高く登りつめても
決して上からの目線で世界に臨んではいけない。
遠方の希望の大陸には
山も川も無視した直線の国境線が
地図を上から見たような目線から生まれた。
そうした自然と不釣合いな幾何学的地形は
同じ血と生き方の人々を分断し
今なおそこに住む人たちに深い傷跡を残しているのだから。

山の頂からみて、東には明るい日の出が
そして西には山影が延びる。
そこからは過去も未来も展望できるのかもしれない。
しかし、太陽に一番近い山頂を踏破した人々に
その熱は届いているのだろうか。
山肌の冷風を浴ながら
世界中から届く自然の変貌の姿を
映画館で3Dを見るように感じないだろうか。

だから若き登山家は山に登ろうと決意した。
山の下に住む人々の思いと
今よりも暑い未来に住む人々の憂いをザックに詰め込んで。
彼の登山には案内役<シェルパ>すらいないけど
地図もコンパスも持っていないけど。

それでも彼は登る。
たとえ頂上にたどり着かなくても
せめて彼らの耳に声が届くかもしれない五合目までは行こうと。
たとえ彼らの耳に声が届かなくても
せめて次の未来のための道を切り拓くんだと。

一歩一歩踏み外さないように着実に しかし大胆に登る。
不思議と孤独は感じない。
まだ彼の立っているところでは
峰下の人々の姿も見えるし、彼らの声も届くから。
休憩もそこらでまた一歩足を進める。
山頂が見えるところまであと少しだから。

http://www.youthsummitjapan.com/wyf-j/application.html

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プロフィール
HN:
Junya Tanaka
性別:
男性
職業:
NGOスタッフ/参加型の場づくり研究・実践家
自己紹介:
青山学院大学の社会人大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコースで参加型の場づくり、ワークショップデザイン、ファシリテーションなどについて研究をしながら、震災関連の仕事をしています。

2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
後悔はしていませんが、試行錯誤です。

2011年5月にまたまた転職しました。震災関連の仕事をするためにアメリカ系のNGOで働き始めました。

また休日や平日の夜にはイベントや会議や参加型のプロセスのデザインやコーディネートをやったり、さまざまな研修や会議のお手伝いをしてます。ご関心があればお声掛けください。こういう研修ってふつう結構高いので、学生が参加できる金額でやれたらなと思っています(参加費応相談)
◇参加型ファシリテーション入門編ワークショップ
◇傾聴力ワークショップ
◇アイスブレーキング体験学習ワークショップ
◇開発と気候変動を考える参加型ワークショップ
<現在企画中>
▽発問力ワークショップ
▽ワークショップデザインコース
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