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コミュニケーション・ラボラトリーの公式ブログです。イベントの告知のほか、いままで書き溜め、Mixiなどで公開していた文章なども公開していきます。
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4月末にブルネイで行われる環境系のユースフォーラムへの参加者を募集しています。

見事いけることになった人は、国際会議参加に向けた研修を受けることができ、いまのところ僕が講師をすることなっております。国際会議参加のノウ ハウとか、英語によるコミュニケーションに関するトレーニングなどです。研修を含め、交通費、滞在費すべて出るので、お金がないけどいい経験を積みたいそ このあなた、ぜひご応募を~

応募フォームは下の方でダウンロードできるようにしてあります。

イカ転送

---
みなさま

こんにちは。エコ・リーグの福島です。

4月にASEAN+3ユース環境フォーラムがあり、参加受付を開始いたしました。
アジアユースとアジアの環境と持続可能性について議論を深める非常によい機会です。
興味のある方はぜひお申込下さい。



~以下転送歓迎~
>>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
◎ASEAN+3ユース環境フォーラム2010

ASEAN Plus Three Youth Environment Forum 2010 (AYEF 2010)
“Creating a Climate For Change”

22-25 April 2010
Brunei Darussalam

<<参加者募集!!(3月25日(木)募集〆)>>
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<<

ASEAN地域と日本、中国、韓国(ASEAN+3)は同じアジア地域に位置し、共通の環境問題も多く抱えています。また、急速に発展をすすめる アジア地域において、環境という課題に協力して立ち向かうことが強く求められています。ASEAN+3諸国の若者達が、これからの社会を担う世代として深 い相互理解のもと、未来を考え、共に行動することはとても重要です。

今回、ASEAN+3の国々のユースが集い、今後のこの地域の環境協力、特に気候変動への対応について議論する「ASEAN+ユース環境フォーラ ム2010」が開催されることとなりました。
このフォーラムへ、これからのアジアの環境問題に積極的に取り組んでいく意思のある青年を大募集します。関心のある方は、ぜひ下記詳細をご確認の うえご応募ください!

【概要】----------------------------------------------------------------
日時:  2010年4月22日(木) ~ 25日(日)
施設:  The Empire Hotel and Country Club, Brunei Darussalam
参加者: 15歳から25歳の方、ASEAN+3諸国から60名、ブルネイから60名 (日本から5名募集)
言語:  英語
主催:  ブルネイ・ダルサラーム開発省
日本窓口:環境省 地球環境局 環境協力室
協力:  エコ・リーグ(全国青年環境連盟)

【目的】----------------------------------------------------------------
・東アジア地域および世界の持続可能な社会づくりに貢献するユースの人材育成を行う
・ユースの地球規模課題に対する理解を促進し、問題解決に向けた活動への参加と協力を促す
・将来の協力体制を築くユースたちの相互理解と関係構築を促す

【プログラム】----------------------------------------------------------
・環境問題、環境活動の事例共有と意見交換
・共同体制、ネットワークの構築
・ASEAN+3ユース活動の立ち上げ
・フィールドトリップ(現場体験ツアー)

【対象】(以下の全てにあてはまる方)------------------------------------
・15歳から25歳の方(2010年4月1日時点)
・日本で環境に関する活動に従事している方
・事前準備(課題)や、会議後の企画実行に積極的に参加できる方
・英語でコミュニケーションのとれる方
・日本のユース代表として会議に積極的に参加する意志のある方
・環境問題、東アジア諸国との連携に関して強く興味がある方
・全てのプログラムに参加可能な方

【費用】----------------------------------------------------------------
・参加費、会議中の食事・宿泊費、往復航空券代無料
・その他(空港までの国内移動、旅行保険費等)は参加者の個人負担

【募集人数】------------------------------------------------------------
5名前後

【応募方法】------------------------------------------------------------
(応募前には本メール末にある英語の詳細案内にも目を通すこと。)

以下の応募受付フォーマットをメール本文に添付のプロフィール(英語)、エッセイ(日本語および英語)それぞれを添付ファイルとして必要事項を全 て記載の上、メールにてお申し込みください。

・各ファイル名のnameの部分を自分の氏名に変えて送信してください。
・件名(Subject)欄は「ASEAN+3ユース環境フォーラム参加希望」と記載してください。

<申し込み締め切り: 3月25日(木)24時>
<応募先> aseanplus3youth.2010.japan[at]eco-2000.net
([at]を@に変更して送信)

-----------------応募受付フォーマット---------------
1、氏名(ふりがな)
2、性別
3、住所
4、メールアドレス(PC)
5、電話番号
6、学校名、学部、学科、学年 or 職業

------応募受付フォーマットここまで(*添付ファイルも必要!!)------

【注意事項】------------------------------------------------------------
※応募者多数の場合は、本会議の趣旨に沿って選考します。
※申込み者には応募受付のメールをお送りいたします。
送信後3日以内に確認メールが届かない場合は、お手数ですが事務局までメールまたは電話でご連絡下さい。
※結果は 3月31日(火)までに、応募頂いた全ての方にメールにて通知します。
※合格者の方には4月10日もしくは11日に事前研修、また日本の環境問題・活動について調査を行う事前課題(フォーラム中の発表資料)が課され ます。
※事前研修の日時は合格者の方へ後日連絡致します。
※お送りいただいた個人情報は、本フォーラムに関する活動(参加者の選考や合否その他の連絡等)の目的に限り、環境省及びエコ・リーグの担当者の みが使用させていただき、会議後は適切に廃棄いたします。

【お問い合わせ】--------------------------------------------------------
エコ・リーグ(全国青年環境連盟)
担当:福島
E-mail: aseanplus3youth.2010.japan[at]eco-2000.net
TEL/FAX: 03-5225-7206

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僕が昨年からお金をもらっているプログラムが、ちょっと様変わりして募集をしております。
環境問題に興味があって、アイディアがある人、ぜひ応募してみて!
相談ものりますよー。

-
【募集案内】------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

E-ideaコンペティション 
助成金総額500万円!

ブリティッシュ・カウンシルでは、先見性のある若手のエコ社会起業家などを対象に、
エコプロジェクト案を募集します。持続可能な社会を目指すあなたのプロジェクトを実現
させるための足掛けとして、最高80万円の助成金を合計10プロジェクトに提供します。
日本の未来環境に実質的な貢献ができるプロジェクト案をお持ちの方はぜひご応募ください。

助成金
1等  2プロジェクト (各80万円)
2等 3プロジェクト (各60万円)
3等 4プロジェクト (各40万円)

応募締切
2010年 3月31日(水) 必着

応募方法、審査基準など詳細は添付の資料をご覧ください。
ウェブサイトでも詳細をご覧いただけます。
http://www.britishcouncil.org/jp/japan-science-climate-change-e-idea-competition.htm

ご興味のある方を対象に、E-ideaコンペティション説明相談を開催したします。
[説明相談会] 
日程:222()38() 
時間:19:00-20:00、20:00-21:00 (2回開催)
*内容は各回同様です。
場所:ブリティッシュ・カウンシル(飯田橋)
東京都新宿区神楽坂1-2 ブリティッシュ・カウンシル
TEL03-3235-1896
スケジュール
1回目 19001915 E-ideaコンペ紹介プレゼンテーション
     19152000 個別相談
2回目 20002015 E-ideaコンペ紹介プレゼンテーション
     20152100 個別相談

お問い合わせ先:
ブリティッシュ・カウンシル科学・環境部
プロジェクトマネージャー 辛島美香
science@britishcouncil.or.jp
TEL 03-3235-1896
FAX 03-3235-8040
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私も今年の3月に参加したブリティッシュカウンシル主催の「気候リーダー」研修の2009年度研修が決定しました。10月に一週間タイのバンコクで開催されます。
参加費は交通費も含めすべて無料!です。

社会人のメンバーには休みを取るのが大変かもしれませんが、学生さんどうですか?

英語でコミュニケーションがとれることが必須ですが、僕のように4年間アメリカにいるような経験は要りません。
環境問題、特に気候変動(地球温暖化)に関心があるメンバーに最高の研修です。
イベント詳細ページ

気候リーダーとは
『気候リー ダー』 は、気候変動対策プロジェクトを推進する東アジアを中心とした若手社会人のネットワークです。日本からは過去2年間に渡り14名、その他の東アジア諸国か らは80名以上がこのネットワークに加わり、日本や海外での研修等に参加してきました。今年、日本では新たに10名の気候リーダーが誕生し、国内における 若手主導の気候対策活動がいよいよ本格化していきます。気候リーダーの特徴は、まず個人や地域単位で起こせるアクションを大切にすること。そして、メディ アや政府、地方自治体、教育、企業という横断的に様々な分野から参加していること。ブリティッシュ・カウンシルでは、気候リーダーを対象にスキル向上に着 目した研修を行い、気候変動対策に熱心な企業や団体スタッフが相談相手となりアドバイスを提供する機会を設けます。気候変動と経済に関するスターン・レ ビューの著者、ニコラス・スターン卿もこのプログラムに賛同し、気候リーダーの指導にあたっています。

研修参加者を募集しています!
2009年10月にタイ(バンコク近郊)で開催される気候リーダー研修への参加者を募集しています。(2009年9月3日必着)
 

 

気候変動対策プロジェクト案をお持ちですか?同じ志を持つ東アジアの若手社会人との交流に興味がありますか?プロジェクトを推進していくためのスキルやリーダーシップ能力を向上したいですか?

3回目の開催となるこの研修では、英国のプロジェクト・マネジメントのスペシャリストのもとで、プロジェクトの企画立案・運営・リーダーシップなど のスキルとノウハウを学ぶことができます。企業、政府、教育、NGO、メディアの各分野に関わりのある方を対象としていますが、今回は特にクリエイティブ 産業の方を歓迎します。

研修の内容について、参加者目線の意見が知りたい方はぜひ連絡くださいな。

では~



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先々週くらいに日本が出した温室効果ガス削減目標「2005年度比で15%削減」に対して、今日、国連事務総長パンギムン氏が「もっと『野心的な』ものであってほしい」と述べました。

この「野心的」という言葉、麻生総理自身も発表の際に「野心的な目標」と表現しているのですが、なんとも違和感のある言葉に感じるのは僕だけでしょうか。

英語では「ambitious target」という言葉が使われており、それを和訳した場合「野心的な目標」となるのでしょうが、ここでいう「ambitious」と「野心的」は、訳として「=(イコール)」なのかは疑問があります。

「あなたは野心的ですね」と言われてうれしい人はあまりいないですよね。

そもそも「野心」という日本語にはどこか否定的な含みがあり、どこか「腹黒い」であるとか「人よりも」みたいイメージを持たれがちだと思うのです。そして英語でいう「ambitious」にはそのような含みは感じられません。

ニュースを見て違和感を感じるのはここの違いだと思うのです。

「ambitious」という言葉を聞いて、多くの人が思い出すのはクラーク博士の「Boys, be ambitious!」だと思いますが、この言葉は「少年よ、大志を抱け!」という風に訳されています。
(この言葉が本当にクラーク博士が言ったものなのかは異論があるようですが)。
これがもし、「少年よ、野心的であれ!」と訳されていたら、だいぶイメージは違ったし、だれもが知っているような名文句にはならなかった気がします。

と、そんなことを思いながら辞書で調べていると、日本語でも、形容詞「野心的」の使い方は、人を形容するときと、計画や目標を形容する時ではニュアンスが違うようです。

◆計画などが野心的: 大がかりな ・ 大胆な ・ 壮大な(計画) ・ 大きく構えた ・ 途方もない ・ 大風呂敷的な ・ チャレンジングな ・ 困難を覚悟の ・ やり甲斐のある ・ 「(何と)大それたことを~」

◆人などが野心的: 野心家 ・ 自信満々の ・ 功名心にはやる ・ 権力志向型の ・ 上昇志向の強い ・ 負けず嫌いの ・ どん欲な ・ 攻撃的な(性格) ・ 挑戦して止まない ・ ギラギラした ・ 脂(あぶら)ぎった(性格の)
(http://thesaurus.weblio.jp/content/%E9%87%8E%E5%BF%83%E7%9A%84)

人を形容する時の方がネガティブなニュアンスが多いのは一目瞭然ですね。「野心家」のように、こちらの使われ方が一般的になっているために、「野心」という言葉自体のイメージが定着してしまっているのかもしれません。

さて最後に、今回の「2005年度比15%削減」に対して少しコメントをしておきたいなと。
今回の発表は、おもに二つの点で、混乱を誘っているな、と感じています。

第一点は環境系のNGOが批判しているとおり、基準年を2005年にしていること。
京都議定書やヨーロッパが基準としている1990年から2005年では日本は温室効果ガス排出量が増えてしまっているため、目標基準年を2005年にしたい、としています。
ただしこれはある種の間接的メディアコントロール、イメージコントロールにためにそうしている気がします。

数字でいえば2005年比15%は、1990年比の8%です。この発表に際し、2005年比15%と言えば、メディアの見出しは「日本の温室効果ガス削減中期目標15%」となるでしょう。実際にそう見出しを出しているところも多いです。
90年比8%というよりも、数字が大きい分イメージがよいです。読み手は情報を得る際に「基準年」と「目標値」を確認しなければならなく、誤解を招きやすいのです。

もう一点は「真水で15%」という点です。「真水」というのは、海外からの排出権クレジット(海外の排出量をお金で買い取う排出権取引や、クリーン開発メカニズム<CDM>で海外に温室効果ガス削減技術を提供し、その一部をもらうこと)を含まず、国内での削減数値のみで15%、という意味です。

ちなみにEUの目標20%やアメリカの目標14%には、こうしたクレジット分は含まれているらしいのです。

日本は「真水のみ」と発表することで、排出権クレジットを含めた実際の「日本の削減目標」を発表していない、という印象が僕にはあります。このあたりは環境系の団体もあまり指摘していないように思われます。

クレジットに関しては、どの国からどのくらい買うのかという予算の関係と、CDMの場合の技術移転が「国の技術の流出である」という一部業界からの反発によって、実際にどれくらいになるのかが微妙な当たりです。というよりも目標を発表する時期までに議論をまとめることができなかったというのが本音じゃないかと思います。

そのため、2005年度比に真水で15%という発表をすることで、本当の目標設定を先延ばし(もしくはごまかし)しているのではないでしょうか。ここの辺りって非常に大事なところだと思うのですね。
排出権クレジットのあたりなどは、途上国からしたら多額のお金を手に入れるチャンスになりますし、関心も高いと思います。

本来であるならば、先進国は、真水で●%で、クレジットで△%、合計◆%と発表するべきだと思います。

まだそこまでの議論ができていない、というのが現状なのでしょうが・・・・。

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アムステルダムを経由して、昨日の午前、成田に到着しました。

1日目の続きで、2日目の振り返りをしたいと思います。

1日目の総括には書きわすれたのですが、今回のフォーラムの特徴的なところは、パソコンを使った意見収集のシステムを徹底して使っている点です。 会場には30台以上のパソコンがあり、100人の参加者は3人で一つのパソコンを使います。プレゼンや発表が終わると質問や意見やアイディアをパソコンに うち、また集められた意見や質問に賛同する投票をして、たくさんの人が思っている内容が全体に反映されるようにするためのシステムなのだと思います。 100人もいると限られた時間で意見を収集するのは大変なので、改善の余地はあるものの面白い試みだとは思いました。

さて、2日目の午前はInterreligious panel on climate changeということでキリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンドゥー教の人たちがそれぞれの宗教の観点から気候変動について語り合っていました。話の 内容としては、ヒンドゥーを除けば、世界の創世あたりはほぼ一緒なので、そこらへんからくるスタンスはあまり変わらないのかなという感じがしましたね。た だ、一部の人が、How can we use religion to motivate people to live sustainably(どうすれば宗教を使えば、人々を持続可能な生活をすることを推進できますか?)というような質問をしていて、「宗教を使う」と いっている時点で、ちょっと違うよなーという気がしました。

休憩を挟んで、4つのグループに分かれて「気候変動の人的影響」について話し合う時間が持たれました。パソコンを使ってインプットする時間やシ ミュレーションはありましたが、面と向かって意見を交わしあうのは初めてといえます。ただ20人以上いて1時間程度しか時間がないので意見を交わすという ほどには行きませんでしたが。

ここで僕はずっと感じていたことを更に強く感じ、それをはっきりと言ってみることにしました。1日目の途中くらいから感じていたことなのですが、 フォーラムのテーマがHuman Impact of Climate Change(気候変動の人的影響)というわりには、適応よりも緩和、つまり持続可能なライフスタイルや二酸化炭素排出削減や再生可能なエネルギーについ ての話や意見が全体として多いなぁと。普段でも環境系のイベントに行くとそういう感じを得るのですが、さすがにHuman Impactをテーマにしているはずなのにどうしてだろう・・・という思いです。僕自身、環境問題に関心を持ち出したのは最近で、人権や開発の経験から気 候変動の問題を重要視しているので、緩和の方は自分も経験はあまりなく、「Am I in the right place? (僕は自分がいるべきところにいるのだろうか?)」と自問自答してしまう場面も多かったのです。

1日目のスピーカーでも、アナン氏やGHFのCEOであるWalter氏は気候難民や自然災害の増加、感染症の拡大などについて強く言及し、どう やってそれに世界が対応していくのか、どうすれば温室効果ガス削減や再生可能なエネルギー利用といった緩和のアプローチと同じように適応のアプローチが議 論されるべきだと強く主張していました。しかしそれ以外の若者代表のスピーチは緩和についての言及が多かったのです。

このディスカッションの時間もオーストラリア、フランス、スイス在住の参加者が、緩和についての話をし始めたのです。僕はそこで思いきって発言してみることにしたのです。

「ちょっと話を違う方向に持っていきたい。先ほどからCO2削減や持続可能性というような緩和についての話が多いけど、もっとClimate Justice(気候の公平性)や気候難民というような人的影響の話をしませんか?今回の参加者には途上国の人たちもたくさんきていて、彼らがどんな気候 変動に直面し、どのように苦しんでいるか話を聞くことができていると思います。昨日のアナン氏やWalter氏の話もそうでした。なのに私たち、特に先進 国に住んでいる参加者は、それに対して「だから私たちにできることは温室効果ガスを減らすことだけなのです」と言っているように聞こえるのです。そうした アプローチは20年後、30年後まで効果がでるかわからないはずです。僕はもともと子どもの権利の問題に興味があり、気候変動が途上国の子どもたちに与え る影響を危惧してこのような環境の活動にも参加し始めました。僕は、いま命を脅かされている子どもたちに対して、20年、30年待っていて、なんて決して 言いたくないです。僕たちが彼らに対してできることについてもっと語り合いませんか?」と。

すこしの沈黙がありました。そしてディスカッションの時間が終わり、僕が提案したことについてはあまり議論を深めることができなかったのです。

そのあたりで気付いたことは、参加者の多くは「話したくない」わけではなく、「話せることを持っていない」のだなということです。参加者のバック グランドでも、保健や災害、人権の分野から来ている人が少ないのも事実でした。先進国からきた参加者の多くは環境問題の中でも緩和のアプローチについては 経験があっても適応については知識も経験もあまりなく、共有できることがあまりにも少ないのだなと。それは僕が自分自身に感じていることでもあり、日本で の環境活動でも感じていることでもありました。

ああ、そうか、だからやらなきゃいけないんだなと。改めて決意をしました。

昼休憩中にはアイディアフェアーという団体のブースがあり、ご飯を食べながら話を聞きました。その中にはUNDPで気候変動への適応としての開発 アプローチについての資料をもらったり、World Meteorogical Organization (世界気象機構)で開催される世界気象会議について話を聞いたりしました。自分が欲しかった情報がいくつかもらえて良かったです。

さて、午後になって、いくつかのプレゼンを聞いた後、参加者主体でアクションを考えるセッションが始まりました。2日目の終わりから3日目まで、 アイディアのブレインストーミングから、フィードバックを受けての練り直し、質疑応答をして、評価の高いものに絞り、最終的に5つのプロジェクトをタスク フォースで仕上げるというプロセスになります。

ここで僕は、環境活動を行う若者がもっと気候変動による人的影響について知り、自分たちができる活動を考えていくためのプログラムを作ろうと思 い、バングラデシュ出身のサイードくんと一緒に企画書を書きました。基本的には途上国を始め、世界中の人から彼らが体験したり、観察した気候変動の問題を 集め、可視化していくプログラムです。この企画書は、フィードバックでは実現可能性が高いとは言われましたが、似たようなプログラムはたくさんある、影響 力は大きくないのではないか、というような批判も受けました。そうした部分をなおして、企画書を書き直し、2日目のプログラムは終わりました。

終わった後参加者は思い思いに街に出て、ご飯を食べにいきました。ただあいにくの雨で、濡れながらレストランを探すことになりました。街の中心部 の方へ移動して、人があまり入っていない、クレープのお店に20人くらいで(笑)入り、みんなでいろんなクレープを食べながら談笑してました。

さてさて、長く、しかもちょっと感情的になりましたが2日目の総括はこんな感じでした。続きはまた!

P.S.
帰りの飛行機の中で映画が観れて、何を見ようかなと思ったら、福山主演のガリレオ映画版「容疑者Xの献身」がありました。あ~そういえばみてなかったなと思い軽い気持ちで見始めたのですが・・・・・

最後の方で号泣です。やばいくらいに泣きました。となりの女性(欧米系)にめっちゃ心配されました。枕で顔を隠してなきました。まさに「涙で枕を濡らしたあの夜」状態です。恥ずかしい。
最後の20分くらいで泣き始めて、終わってから30分くらい泣き続けました。
映画であんなに泣いたの初めてです。っていうか人生の中でもあんなに涙が出たのは久しぶりかもしれません。嗚咽まででました。それくらい泣けた。 後半、寂しすぎる、切なすぎる、愛情がまっすぐすぎて辛すぎる。あんな風に人を愛せたり、人に愛されることなんてできるのでしょうか。感情移入しすぎまし た。最後の方の「どうして!」のあたりがもう・・・・やばいすぎです。見てない人がいたらぜひお勧めします。

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3日間の会議が終わりました。途中で更新しようと思っていたのですが、一度始まってしまうとできていませんでした。
3日間終わった状況ですが、1日目から報告していきたいと思います。

1日目はゲストスピーカーたちのプレゼンがメインで、午後にUNFCCCという国連会議のシミュレーションをしました。
ゲストのプレゼンといっても、しゃべるのは主催者を除けばほとんど同年代。途上国の学校でシーソーで発電する仕組みを作り再生可能なエネルギーを 促進する企業したイギリスの学生や、世界的な気候変動キャンペーンに取り組む女性や、13歳から環境問題や倫理観について小説を書いている双子のインド 人、デザインナーで自然に分解可能な材料で60bagsというエコバックを作り、ポーランドで会社を興した女性などなど、個性豊かな人たちから活動につい てと彼らの思いについて語っていただきました。

おしむらくは、エネルギー対策の話が多かったことでしょうか。Human Impact of Climate Change(気候変動の人的影響)というテーマのわりには・・・です。もちろん再生可能なエネルギーなど、重要なことはたしかなのですけど。

そしていろいろなプレゼンが終わった後、UNFCCCのシミュレーションをしました。UNFCCCというのは気候変動について議論する国連会議な のですが、その中でも、適応基金の運用について、実際のプロジェクトを参考に各国の代表となってどのプロジェクトが資金を得て始めるべきかという議論で す。
前の日記にも書きましたが、ぼくはアルジェリアの代表で、4つのプロジェクトのうちスーダンでの水資源に関するプロジェクトと、バングラデシュ での災害に強い環境作りに関するプロジェクトを応援することにしました。他のモルディブとルワンダのプロジェクトを強く推す国もありましたが、2時間の討 論の末に最終的にバングラとスーダンのプロジェクトが採用されるということになりました。
高校時代に模擬国でつちかった経験は多少は生きたみたいです。まー、このプログラム自体は、どれだけ国際舞台での交渉が大変かということを理解できればいい、って感じだったのですが。

で、1日目の最後にですが、サプライズでアナン前国連事務総長がいらっしゃってスピーチをしてくれました!写真と内容はこんどまたアップします が、めっちゃ心に響くスピーチでした。(アナンさんはこのフォーラムを主催するGlobal Humanitarian Forumを主導しているので)。

まー一日目なのでかなりインプットが多かったのですが、2日目以降を期待しようと思います。


という感じで1日目を振り返りました。あとで2日目以降を振り返ります!

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カウンター
プロフィール
HN:
Junya Tanaka
性別:
男性
職業:
NGOスタッフ/参加型の場づくり研究・実践家
自己紹介:
青山学院大学の社会人大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコースで参加型の場づくり、ワークショップデザイン、ファシリテーションなどについて研究をしながら、震災関連の仕事をしています。

2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
後悔はしていませんが、試行錯誤です。

2011年5月にまたまた転職しました。震災関連の仕事をするためにアメリカ系のNGOで働き始めました。

また休日や平日の夜にはイベントや会議や参加型のプロセスのデザインやコーディネートをやったり、さまざまな研修や会議のお手伝いをしてます。ご関心があればお声掛けください。こういう研修ってふつう結構高いので、学生が参加できる金額でやれたらなと思っています(参加費応相談)
◇参加型ファシリテーション入門編ワークショップ
◇傾聴力ワークショップ
◇アイスブレーキング体験学習ワークショップ
◇開発と気候変動を考える参加型ワークショップ
<現在企画中>
▽発問力ワークショップ
▽ワークショップデザインコース
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