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子どもの問題に関わって活動をするようになってからずっと気になっていることがある。それは子どもをどう表記するかということ。

新聞・TV・インターネットなどなど、さまざまな媒体でいろんな形の書かれ方がしていると思う。たとえば「児童労働」「少年兵士」「児童虐待」 「子どもの性的搾取」。英語に直してしまえば「child labor」「child soldier」「child abuse」「child sexual exploitation」と全部child だというのに、日本だといろいろな書かれ方をしてしまう。とりわけ「少年兵士」という表現は現実的に少女もいることを考えると、不適切な表現であると思 う。

あと子どもの権利を掲げる条約であるConvention on the Rights of the Child。日本政府訳では「児童に関する権利条約」に対し、日本ユニセフ協会抄訳では「子どもの権利条約」になっている。ここから政府が公式な child の訳として「児童」を使っているのに対し、一般的にはそれが使われてないことも伺える。

あと僕が気になっているのが「子ども」か「子供」かという問題。多くの新聞では大体「子供」と表記している。一文字を争う新聞業界では少ない文字 で現れるほうが優先されているのかもしれないけど・・・・。そもそも「子供」というのが不適切でないかといわれだしたのもここ近年のことだと思う。

ネットで少し調べてみたけど、日本語として「子供」と言う表記は正しいが、最近、教育現場などではそれを差別的表現として変えようとしているとい うものらしい。子供の「供」は「男共」といったのと同じで複数表現であって、それが「友達」と同じように単数としても使えるようになったものらしい。だけ ど「共」じゃなくて「供」になった理由はわからない。差別表現だという側としては子供が「親のお供」であったり、「お供え物」みたいに見られるということ らしい。

個人的に僕は「子ども」という表記が好きで使っている。作家や新聞記事等でも「子ども」と表記している人のほうが子どもの問題に対して理解があるという経験からでもある。かといって「子供」と書いている人がそれだけで「反子供の権利」的な人々だというつもりもない。

と、調べながら書いていて難しい問題であると思った。一概には言えないし、差別的表現だと主張することで差別的な雰囲気を作り上げているというの もあながち間違いとも言いがたいし・・・。でも僕の中で「子ども表記者」のなかに子ども問題を理解している人が多いというのは経験からくるもので、変えが たいものであると思う。

これに比べると「児童」と「子ども」の問題のほうが大きい気がします。「児童」というと学校に行っている子どもというニュアンスがあると思いま す。これも文学的に言うとそうではないのかもしれませんが、創思っている人が多いのじゃないでしょうかね?もちろんConvention on the Rights of the Childで欠かれている権利は学校に行っている行ってないは関係なくすべてのchildrenが与えられるべきものなので、どうかな・・・とも思いま す。まあ、文証があって児童が学童のみを指しているわけじゃないのでなんとも言いがたいですが。

こういうことについて皆さん考えたことありますか???

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プロフィール
HN:
Junya Tanaka
性別:
男性
職業:
NGOスタッフ/参加型の場づくり研究・実践家
自己紹介:
青山学院大学の社会人大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコースで参加型の場づくり、ワークショップデザイン、ファシリテーションなどについて研究をしながら、震災関連の仕事をしています。

2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
後悔はしていませんが、試行錯誤です。

2011年5月にまたまた転職しました。震災関連の仕事をするためにアメリカ系のNGOで働き始めました。

また休日や平日の夜にはイベントや会議や参加型のプロセスのデザインやコーディネートをやったり、さまざまな研修や会議のお手伝いをしてます。ご関心があればお声掛けください。こういう研修ってふつう結構高いので、学生が参加できる金額でやれたらなと思っています(参加費応相談)
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