コミュニケーション・ラボラトリーの公式ブログです。イベントの告知のほか、いままで書き溜め、Mixiなどで公開していた文章なども公開していきます。
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パンドラの匣というのはギリシア神話のお話で、世界中の不幸や恐怖が封印されていた箱をパンドラという少女が開けてしまって、世界に不幸と恐怖が解放されてしまった。そこでパンドラが慌てて箱を閉じようとすると、最後に「希望」だけが残ってしまったと。
・・・まてよ。何で不幸と恐怖が詰まった箱に「希望」が入っているんだろう。とある本がこの疑問に答えてくれた。
それは最後に箱の中に残ってしまったのは「未来を知ってしまう不幸」だったのだと。自分がいつどんな風に死んでいくか、最愛の人といつ別れねばな らないのか。そういう不幸だけが箱の中に残ったので、僕達人間は、未来がわからず、「これからこうなっていったら良いな」と希望を抱くことができるままに なった、と。そういう解釈。
この説明にはかなり納得してしまった。
と、今週の発達心理学の授業中にこの話を思い出していた。それはDNA研究について話していたくだり。いまDNAの研究は進んでいて、自分がどん な病気にかかるのか、しいてはどんな病気によって死ぬのかがわかるんだそうだ。自分の子どもが生まれる前に、その子がどんな病気になりやすいかも調べれる のだそうだ。
たとえば自分の子どもがダウン症にかかる可能性が高いです、と妊娠中に言われたら、自分は生むと言う選択をできるのだろうか。
夏休み中に読んだ本に出てくる体験談の婦人は、1人目の子どもがダウン症で子どものうちに亡くなってしまったが、その子を通じて、人生において大 切なことをたくさん学べたと語っていた。彼女が二人目の子どもを生む前に医者にDNA検査を勧められたらしいが、断ったらしい。それはもし次の子どもがダ ウン症だとわかってから中絶をしてしまったりすれば、1人目の子どもの存在自体を否定してしまうことになるからだと。
未来がわかることが決して幸福ではない。もしかしたら不幸になるかもしれない。自分がどんな病気になるのかと言う事実を突きつけられたときにどれぐらい多くの人がそれを真正面に受け止められるのだろうか。
DNA研究によって僕達人類は、一度閉じられたパンドラの匣をまたあけて、最後の「未来を知る不幸」までも世界に解放しようとしてしまっているのではないだろうか・・・・。
・・・まてよ。何で不幸と恐怖が詰まった箱に「希望」が入っているんだろう。とある本がこの疑問に答えてくれた。
それは最後に箱の中に残ってしまったのは「未来を知ってしまう不幸」だったのだと。自分がいつどんな風に死んでいくか、最愛の人といつ別れねばな らないのか。そういう不幸だけが箱の中に残ったので、僕達人間は、未来がわからず、「これからこうなっていったら良いな」と希望を抱くことができるままに なった、と。そういう解釈。
この説明にはかなり納得してしまった。
と、今週の発達心理学の授業中にこの話を思い出していた。それはDNA研究について話していたくだり。いまDNAの研究は進んでいて、自分がどん な病気にかかるのか、しいてはどんな病気によって死ぬのかがわかるんだそうだ。自分の子どもが生まれる前に、その子がどんな病気になりやすいかも調べれる のだそうだ。
たとえば自分の子どもがダウン症にかかる可能性が高いです、と妊娠中に言われたら、自分は生むと言う選択をできるのだろうか。
夏休み中に読んだ本に出てくる体験談の婦人は、1人目の子どもがダウン症で子どものうちに亡くなってしまったが、その子を通じて、人生において大 切なことをたくさん学べたと語っていた。彼女が二人目の子どもを生む前に医者にDNA検査を勧められたらしいが、断ったらしい。それはもし次の子どもがダ ウン症だとわかってから中絶をしてしまったりすれば、1人目の子どもの存在自体を否定してしまうことになるからだと。
未来がわかることが決して幸福ではない。もしかしたら不幸になるかもしれない。自分がどんな病気になるのかと言う事実を突きつけられたときにどれぐらい多くの人がそれを真正面に受け止められるのだろうか。
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プロフィール
HN:
Junya Tanaka
性別:
男性
職業:
NGOスタッフ/参加型の場づくり研究・実践家
自己紹介:
青山学院大学の社会人大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコースで参加型の場づくり、ワークショップデザイン、ファシリテーションなどについて研究をしながら、震災関連の仕事をしています。
2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
後悔はしていませんが、試行錯誤です。
2011年5月にまたまた転職しました。震災関連の仕事をするためにアメリカ系のNGOで働き始めました。
また休日や平日の夜にはイベントや会議や参加型のプロセスのデザインやコーディネートをやったり、さまざまな研修や会議のお手伝いをしてます。ご関心があればお声掛けください。こういう研修ってふつう結構高いので、学生が参加できる金額でやれたらなと思っています(参加費応相談)
◇参加型ファシリテーション入門編ワークショップ
◇傾聴力ワークショップ
◇アイスブレーキング体験学習ワークショップ
◇開発と気候変動を考える参加型ワークショップ
<現在企画中>
▽発問力ワークショップ
▽ワークショップデザインコース
2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
後悔はしていませんが、試行錯誤です。
2011年5月にまたまた転職しました。震災関連の仕事をするためにアメリカ系のNGOで働き始めました。
また休日や平日の夜にはイベントや会議や参加型のプロセスのデザインやコーディネートをやったり、さまざまな研修や会議のお手伝いをしてます。ご関心があればお声掛けください。こういう研修ってふつう結構高いので、学生が参加できる金額でやれたらなと思っています(参加費応相談)
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