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コミュニケーション・ラボラトリーの公式ブログです。イベントの告知のほか、いままで書き溜め、Mixiなどで公開していた文章なども公開していきます。
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ちまたをにぎわす○○○素による自殺事件の数々。このような事件に対してメディアは報道姿勢に気をつけなければならないはず。

某朝番組では自殺報道のなかで、「使用されたと思われる商品」の映像を紹介していた。
番組の中では司会者が、「インターネットなどで情報を取得した」ことに触れ、こうした情報へのアクセス規制の重要性などを訴えていた。

どうして自己矛盾に気がつかないのだろうか。

模倣がありえる事件についてのメディアの報道姿勢は倫理が問われる。
犯罪の手口を暴露し、視聴者への注意を喚起しているつもりなのだろうが、視聴者の中には「被害者予備軍」と「加害者予備軍」が両方いることを認識しないといけない。
オレオレ詐欺など時は、最初はネットなどで手口を知った人間から広まったが、被害の拡大するまでに、テレビのニュースで手口を知ったり、テレビを きっかけに調べて反抗に及んだ人数も少なくないはず。なぜならその暴露の過程で「いかにこの方法がうまくいくのか」を教えてしまっているから。

注意を喚起さえすれば、自分たちに正義があるのだとでもいうのだろうか。
自分たちが持っている情報が、人々に対してどのような影響があるのか、しっかりと理解して報道しているのだろうか。

○○○素の自殺が社会問題として、メディアが取り上げなければ、被害の拡大はなかったというのは可能性に過ぎないのか。
ただいじめ自殺のときに言われた「群発自殺」と同様のケースだと思う。煽っているのは事実だとおもう。

「なぜ、彼ら・彼女らは自殺したのか」という事実に迫るとき、それを知ることで防げることも確かにあるかもしれない。しかし本当に自殺を防げるの は、報道ではなく、周りにいる人たちでしかない。それ以上に、死んでいった人たちの心象にシンパシーを感じ、後追いするケースも少なくないのだと思う。

ネット社会とは言え、ネットのみにあがっている情報にアクセスして情報を得る人口は、社会全体からすればまだ少ない。この行為には「アクセス」という「能動的」な要素があるから。

ただテレビという「受動的」な媒体に情報を乗せてしまえば、その情報に触れる人口は激増する。TVが取り上げたことが、またネットにのり、さらに拡大する。

「報道の自由」というのは何を報道してもいい訳じゃない。視聴率というバロメーターを重要視し、人の関心をそそる情報を頒布することを生業とし、 それこそが正しいと思っている輩も多い。話題になればそれでいいというスタイルが企業としてできあがってしまっているのではないだろうか。

「自由」には「責任」が伴うのだから、自分が責任取れない社会現象に関して、無責任な報道は差し控えるべきだと強く思う。

参考サイト
http://www.j-cast.com/2006/11/16003851.html

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「30年後どんな世界で暮らしたいですか?」

いまの生活が幸せだとしても、それは決してそのままでは続かない。特にエネルギーと環境の問題は深刻で、いまのペースで人々が生活をしていれば、30年後の未来に同じように電気を使い、ガスを利用し、ガソリンで走ることはできないだろう。

社会の趨勢を決める中心的な年代は大体40代~50代くらいで、お金も権力も彼らが握っている。だけどそんな彼らは30年後には引退していている か、早い人では亡くなっているだろう。遠くても10年後ぐらいしか見ていない彼らにいまの社会の舵取りを任せきっていていいのだろうか。

30年後にどんな世界で暮らしたいかを真剣に考えて、そのためにいま僕らが何かをし始めなければいけない。
理想のイメージ化。
イメージの具体化。
具体化されたイメージからの逆算。
そして行動。

若者がただの社会人予備軍である時代に終わりを告げなくてはいけない。年代が上の人々を無視しろというわけじゃない。ただ僕らは未来を見据えた、遠い視野を持って行動をしなければいけないから、彼らとはものの見方が違ってしかるべしだから。

とはいっても、まだまだ社会は若者を重要視はしていない。重大な問題の決定権もゆだねられてはいない。社会に対してよい影響を与えるという期待もまだ小さい。それゆえに若者自身も、自分たちの行動に枷をつけてしまっている。

だからこそいま前例を作りたい。若者が社会に対して大きな影響を与えることができるという証明をしたい。これから30年
先の未来を見据えて行動できるようにその基盤をいま作り出したいと思う。

その目的を達成するためにいま自分が関わっているJapan Youth G8 Projectが一つの動力となれるようにしたいと思う。あと10ヶ月程度、自分が23年間学んだものを結集してやり切ります。

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今日はモチベーション心理学のクラスで映画を観ました。「Coach Carter(コーチ・カーター)」という実話に基づく高校バスケットの映画で、2005年に初登場全米1位にもなった映画です。実はこの映画は去年ちょ うど公開時に社会教育学のクラスでも勧められて映画館でみたのですが、二回目観ても感動的だったので紹介します。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=5395

内容は見て欲しいのであんまり語りませんが、教育の重要性に関するメッセージの強いすばらしい映画です。教育水準で最低ランクに位置するリッチモ ンド高校のバスケット部で、バスケットだけが生きがいで勉強もしない部員たちに、将来牢獄に入ったり、まともではない仕事で終わるのではなく、人生におい て成功するために何が大事なのかを教えるカーター監督。学業成績を残さないと試合に出さないという厳しいルールに最初は反発するも次第に彼の言うことを理 解し、自ら勉強を始める生徒たち。

カーターが練習や試合中に何度も部員に「What is your deepest fear?(君のもっとも深刻な恐怖とはなんだ?)」と尋ねていました。最初は質問の意味がわからなかった部員たちもおいおいその意味がわかってきます。
一番の不良だったCruzが、映画の終盤でカーターに彼なりの答えを返します。

“Our deepest fear is not that we are inadequate. Our deepest fear is that we are powerful beyond measure. It is our light, not our darkness, that most frightens us. Your playing small does not serve the world. There is nothing enlightened about shrinking so that other people won't feel insecure around you. We are all meant to shine as children do. It's not just in some of us; it is in everyone. And as we let our own lights shine, we unconsciously give other people permission to do the same. As we are liberated from our own fear, our presence automatically liberates others. You saved my life. I just want to say thank you.”

「僕たちのもっとも深刻な恐怖とは僕たちが不適切だということじゃない。僕たちのもっとも深刻な恐怖は僕たちが計り知れないほど力強いということだ。それは僕たちの光であり、僕たちをもっとも怖がらせる暗闇ではない。
小さく縮こまることは周りの世界のためにはならない。周りの人々が不安を感じないために小さくまとまっていたって、そこから何も教わることはな い。僕たちはみんな子どものように輝くことが運命付けられているんだ。それは僕たちの中の特定の誰かだけではなくて、僕たちみんなが。そして僕たちが僕た ちの中の光を輝かせてあげることで、僕たちは知らず知らずのうちに、ほかの人々にも、彼らが同じようにできる許可を与えているんだ。僕たちが自身の恐怖か ら解放されることで、僕たちの存在そのものが自動的にほかの人たちをも解放するんだ。あなたは僕の人生を救ってくれました。ただ僕はあなたにありがとうと 言いたい。」


しっかりとした教育を受けずに決して幸福ではない人生を歩んだ自分の親や周りの大人たちを見ながら、いつの間にか自分たちもそうなるであろうこと を受け入れてしまっていたり、ああなりたくは無いと思いながらも、変化を生み出す努力の大切さを理解したりはしていない。周りからの期待の無さがさらに彼 らのやる気の無さを助長し、だれもが仕方ない仕方ないと言い訳しながら、不幸さにだけ不平をもらす。でもそんな中から決して変化は生まれない。

大人たちや社会が生み出した偏見という名の型の中にはめられて、どれだけの子どもが幸福になる力を制限されているか。彼らの力を信じ、それに見合うサポートをしてあげることが、どれだけ彼らの力を引き出すことになるか。

高校も卒業できず、大学にもいかず、極貧の生活する人がこのアメリカにはたくさんいる。法律を破り人生の多くを牢獄で過ごす人もたくさんいる。そ れは彼らが能力的に劣っていたからなのだろうか。社会的に不適切だからなのだろうか。ぼくにはそうは思えない。人生の大事な時期において、アイデンティ ティを形成するときに、彼らが自分たちを社会のどのどこに位置づけてしまったか。なにがそれを助長してしまったのか。彼ら自身と周りの人々が生み出した将 来への悲観的なヴィジョンが彼らの人生にそのまま投影されてしまっているのならば、これほど悲しいことは無い。信じる力と未来への明るいヴィジョンが、こ の極端に資本主義な国において貧困から抜け出す架け橋となるなら、僕はそれを強く信じたい。

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注)長いです。でも大事です。マジなの書くとコメント少ないのは上等です。

昨日は日本ユニセフ協会主催の子どもエイズセミナーに、ユニセフ子どもネットOBとしてファシリテーター(子どもの参加者の理解を助けるための進行補助)をしに参加してきました。去年はインターンをしていたんで、早いものです。

今回のセミナーのメインは日本ユニセフ協会大使であるアグネス・チャンさんのレソト訪問の報告でした。

え、レソトってどこって?そんなん自分でググれよ、ともおもいますが、説明します。レソトは南アフリカ共和国内にある、国土は四国の約1.7倍ほどの小さな山岳王国です(地図参照)。なんでアグネスさんがこの国を訪問したかというと理由があります。

この国はHIV/AIDSの感染率が世界で第3位。国民の約4分の1がHIVに感染しています。しかし少し前までは約3分の1の国民が感染してい ました。感染率が下がったのは決して改善ではありません。近年HIVの感染および関連病で亡くなられた人の数が膨大であり、結果として(死んだ人は統計に 入らないため)感染率が下がったに過ぎないのです。1990年のレソト人口は220万人に対し、2006年現在の人口は180万人。そしてこの間に平均寿 命が60歳から35歳まで低下しました。

主な感染原因は南アフリカへの出稼ぎです。山岳地帯であるため仕事の少ないレソト国民の約半分は南アフに出稼ぎに行き、お金を持ち帰るだけでなくHIVも持ち帰るということらしいです。

このような現状のレソトにアグネスさんは写真の撮り手として同行した長男さんとともに、HIVに苦しみながら、戦いながら生きるレソトの母親と子ども、そして孤児たちの生活の現状を私達の目となり見てきてくださいました。

長くて10年の潜伏期間のわりに、発症してから死に至るまでがはやいAIDSは前触れもなく両親との別れを子ども達に届けます。取り残された子ど も達は思い出の残る家を捨てることもできず、ほそぼそと生と死の狭間をさまよう。家に残れるならまだいい。HIVへの偏見から感染者の家族が村八分や追放 されるケースもまだまだ多いのです。

そうやって取り残された孤児達の声に耳を傾ける。貧しくも、辛くても、必死に毎日を笑顔で生きる人々、そして彼女達に何もできないことを悔しむア グネス大使。短くも楽しい時間をともに過ごし、別れ際に英語で「I love you」と言われ目頭が熱くなるのを抑え切れなかった。

どんなに過酷な状況でも希望を失わないアフリカの女性と子ども達。もう少し支援があれば、援助があれば、もっと幸福に暮らせるのに。でもまだまだ環境は整っていないのです。

子どもを抱える多くの若いお母さん達。年齢で言えば僕よりも若い。多くの女性が結婚をせず、子どもとふたりで生きていくと決意していたらしい。そ してアグネスさんと息子さんは、あるお母さんの子どものHIV検査に立ち会う機会がありました。最新のHIV検査の方法は採血して検査紙に血を垂らして、 5分待てば結果が出る。

血が垂らされてからの5分間。病院の一室で誰もが固唾を飲んで結果を待つ。この5分が5時間のようにも感じたそうだ。もしもポジティブの結果が出 たら・・・。自分の人生に多大な変化を与えるであろうその結果を想像しながら、重苦しい空気の中でただ待つばかり。そうして5分経ち看護婦さんが、また もったいぶるようにして「ネガティブです」と結果を報告した。ほぐれた空気とお母さんに広がる笑顔。しかし逆の結果を受け取らざるを得ず、泣きながら病院 をあとにする人々がこの国には山のようにいるのです。

みなさんにとってHIV/AIDSは身近なものでしょうか?アフリカや東南アジアだけの問題だとおもっていませんでしょうか?日本は先進国と呼ばれている国の中で「唯一」HIV感染率が上がっている国なんです。こうしたアフリカ
の現状をもっと身近に感じるためにアグネスさんと息子さんは僕達もエイズ検査を受けてみることを薦めています。

まさか自分が感染しているとはおもわないでしょう。でも結果を待つ間のあの感覚。自分の未来を憂い想像するあの時間を体験すればHIV/AIDSの問題ももっと身近に感じられるのではないでしょうか。

最近はHIV検査も無料でできます。機会があればやってみてくださいな。
http://www.hivkensa.com/index.html

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誠実に生きたって報われないこともある

それでも

人や自分を偽って

欺瞞(ぎまん) の迷宮から抜け出せなくなるくらいなら

少し長く暗くとも

いずれ光射す出口ヘとつながる

まっすぐなトンネルを進んでいくほうがいい

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もう10日も前のバレンタインの夜、ホストブラザーの名前がバレンティンだということもあり、みんなでちょっとお祝いをしながらテレビを見ておっ たわけですよ。そんとき流れていたニュースが例のムハンマドの風刺画に反対する暴動の様子とそれについてコメントするヨーロッパの画家・漫画家たちの特集 みたいなヤツで、ホストファミリーのみなさんは「ジュンヤはどう思う?」と意見を聞いてきたわけです。

彼らの言い分、というか欧米の結構な人は表現の自由をかなり尊重する考えで、何を表現したって文句は言えないし、こんな暴動で人が死んだり、傷ついたりするのは馬鹿げている、といいます。

僕も暴動を起こして人が傷ついたりするのは絶対におかしいと思うし、そんなことはあってはいけないと思う。でも表現の自由が絶対で何を表現しても文句を言えないって言うのはどうなんかなって思うんですわ。

僕は自由っていうのはどんなものであれ責任を伴うべきだと信じています。そして表現の自由も責任を伴うんだと思うんですね。その責任って言うのは 「表現されたものに反対する人や、気分を害す人に対してしっかりと対話を重ね理解を求める責任」だと思うんです。そして、ある表現に不服な人も、その反対 する気持ちを「適切な形」で表現できる自由があると思うんですね。表現する側とそれを支持する人がその責任を全うして、反対する人と対話をしていくことが 出来ないんだったら、その自由はただの無法に過ぎない。

残念なことに今回は反対する側が適切な形で反意を表現できていないから問題視されているけど、だれも傷つけずに、誠実に反対の意を表明してきたと きに、欧米の人がちゃんと対応できるのかも疑問です。もともと表現の自由は、さまざまな思想家が権力によって弾圧されてきた背景から出てきたもので、欧米 社会では民主主義の象徴みたいに思われているから、強く支持する気持ちもわかる。でも権力にではなく異なる文化に対して、表現の自由がごり押しで通用する のかどうか、していいものなのかどうかちょっとまだ僕にはわからない。

あとちょっと怖いなって思ったのが、ホストファミリーもテレビのコメンテーターもキリスト教における神がいろんなメディアで表現されていることに 触れ、同じようにイスラム教徒だって風刺画を認めるべきだといっていたこと。文化も背景も違うのに、自分達の尺度での価値観を相手に押し付けて非難する のってすごい危険だとおもう。

とまぁ、いろいろ話して、表現するということについて考えてみたんだけど、何より一番悔しかったのは、自分が思っていることを100%表現できな いこと。家族の皆さんは僕に耳を傾けて理解しようとしてくれて、ある程度は理解を示してくれたものの、半分も言いたいことが伝わらなかったと思う。ほんま に悔しい。マジ悔しい。
だからスペイン語での表現力をあげるためにあるプロジェクトを始めることにしました。

P.S. 表現の自由について、みなさんはどう考えますか???

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プロフィール
HN:
Junya Tanaka
性別:
男性
職業:
NGOスタッフ/参加型の場づくり研究・実践家
自己紹介:
青山学院大学の社会人大学院社会情報学研究科ヒューマンイノベーションコースで参加型の場づくり、ワークショップデザイン、ファシリテーションなどについて研究をしながら、震災関連の仕事をしています。

2007年5月南カルフォルニア・オレンジ郡にある4年制教養大学を卒業しました。その後にすぐにイギリスの大学院に行くつもりが、もろもろの事情でいかないことにし、日本に帰国しました。なぜかいまだに日本にいます。人生思ったようにはならないです(笑)
後悔はしていませんが、試行錯誤です。

2011年5月にまたまた転職しました。震災関連の仕事をするためにアメリカ系のNGOで働き始めました。

また休日や平日の夜にはイベントや会議や参加型のプロセスのデザインやコーディネートをやったり、さまざまな研修や会議のお手伝いをしてます。ご関心があればお声掛けください。こういう研修ってふつう結構高いので、学生が参加できる金額でやれたらなと思っています(参加費応相談)
◇参加型ファシリテーション入門編ワークショップ
◇傾聴力ワークショップ
◇アイスブレーキング体験学習ワークショップ
◇開発と気候変動を考える参加型ワークショップ
<現在企画中>
▽発問力ワークショップ
▽ワークショップデザインコース
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